研究室の窓から
微生物研究室 上野です。
自席後方の窓からの眺めです。
手を伸ばせば触れられるほど近くに大きな桜の木があります。

東京ではすでに開花しているようですが、こちらはもう少しかかりそうです。

花芽の状態と今後の天候から、当研究所の開花日は ”今週平日” と予想しました。
ここは手堅く複勝で…。
微生物研究室 上野です。
自席後方の窓からの眺めです。
手を伸ばせば触れられるほど近くに大きな桜の木があります。

東京ではすでに開花しているようですが、こちらはもう少しかかりそうです。

花芽の状態と今後の天候から、当研究所の開花日は ”今週平日” と予想しました。
ここは手堅く複勝で…。
運動科学研究室の高橋です。
先日、東京マラソンで日本記録が出ましたね。東京オリンピックに向けて、各競技団体が競技成績向上のために力を入れていると思います。複数のメダルが期待される競泳では、プールの四方八方をカメラで取り囲み、泳いだ直後に自分のフォームを確認できる施設があるそうです。施設の総工費はなんと数十億円。これまでは決勝進出さえ手が届かなかった種目でも、メダルが狙えるところまで競技成績が伸びてきているのは、そんな施設面の後押しもあるのでしょうね。
写真は、ハイスピードカメラで競走馬のランニングフォーム撮影中の風景です。
トレーニングや成長によって、走り方がどう変わるかを観察しています。競走馬の場合、自分でフォームを確認して、修正することは難しいので、ヒトのアスリートのようにコーチングができるかはわかりませんが、近年の技術の進歩で、今までは解析できなかったことも、少しずつ分かるようになってきています。撮影した中から、世間を賑わすような強い馬が出てこないか楽しみです。

分子生物研究室の辻村です。
この記事を執筆している2020年2月19日現在、連日にわたって新型コロナウイルスに関する報道がなされています。ヒトに感染するコロナウイルスは、これまで6種類が知られていましたが、ここに新たなウイルスが加わりました。一方で、ヒト以外の動物に感染するコロナウイルスも多く存在し、馬に固有のものとしては馬コロナウイルスがあります。馬コロナウイルスが馬の病気の原因となることが明らかとなったのは比較的新しく、2000年にアメリカで子馬の下痢便からウイルスが分離されたのが最初です。日本国内では、ばんえい競馬場の重種馬群において、これまでに3回の流行が報告されています。馬コロナウイルス感染症の主な臨床症状は、発熱、食欲不振、元気消失および消化器症状で、呼吸器症状との関連は低いと考えられています。なお、日本国内のサラブレッド馬群での流行はこれまでに報告されていません。分子生物研究室では、馬コロナウイルスの研究にも取り組んでおり、担当の研究員が日本獣医師会雑誌に解説記事を執筆しています(2018年第71巻第1号5~9頁)。
http://nichiju.lin.gr.jp/mag/07101/a2.pdf (外部リンク)
興味をお持ちいただいた方がおられましたら、ぜひご一読ください。
微生物研究室の越智です。
あけましておめでとうございます。
先日,「クレーン運転業務特別講習」を受講し,2日間にわたって講義と実習を受けてきました。
獣医師,それも研究所の職員がクレーンを運転するの?と思われる方も多いと思います。
人と同じように,馬も手術や検査をうけます。
しかし,馬はじーっと動かないように我慢できないので,しばしば麻酔をかけます。
麻酔をかけた馬は人力では運べないため,多くの馬診療施設ではクレーンを使っています。
今回,その運転免許(法令上は免許ではありませんが…)を取得するための講習を受けてきました。
クレーンはとても便利な機械ですが,
使い方を間違えると馬や周りの人にも大きな危険がありますので安全な運転を心がけたいと思います。

分子生物研究室の根本です。
半年ほど前になってしまいましたが、7月14日から7月17日にカナダで開催された、馬の急性腹症(腹痛)に関するワークショップ(Havemeyer Workshop 2019, Acute Equine Colitis)に招待され、参加してきました。
本ワークショップの目的は、現在でも約60%が原因不明で、しばしば致命傷となる急性腹症の診断法と治療法の向上のための研究について議論することでした。開催場所はオンタリオ州ナイアガラオンザレイクにあるホテルであり、トロント・ピアソン国際空港からバスで約2時間でした。

会場となったホテルの外観とワークショップ会場
参加者は、急性腹症に関する各種研究の専門家で、私も含め本ワークショップの開催委員によって招待された臨床獣医師や研究者でした。参加者は30名ほどと少人数であり、朝8:30から夕食まで、ほぼホテルに缶詰状態で開催されました。地理的な要因から参加者の多くはカナダやアメリカからで、イギリス、フランス、デンマーク、オーストラリア、日本(私)からは各1名ずつ参加がありました。
プログラム全体を通して、腸内フローラに関する発表に多くの時間が割かれ、現在の急性腹症に関する主要なテーマであることが伺えました。ちなみに私はウマコロナウイルス病について発表してきました。
最終日の夕食時、3年後の2022年に消化器症状関係でワークショップを再度行いたいと本ワークショップの会長が話しており、再度招待してもらえるような研究を行っていきたいと感じたカナダ出張でした。
臨床医学研究室の田村です。
今回はこの精悍な顔立ちをした馬を紹介します。
耳を前方に傾け、何かを気にしている様子です。

周囲をよく見渡すと、床は艶やかであり、奥には扉があります。そう、ここは室内です。
部屋の中に連れてこられたので、緊張しているのでしょうか。
実はこの馬は、クォーターホースをモデルとした1/1サイズの模型です。

馬獣医学の実習や教育を目的として作製された製品であり、普及が進んでいます。
様々な工夫が施されており、採血や注射の練習も可能です。
さらに、この馬の背中には鞍形状の切れ込みが入っており、パカッと開けることができます!
パカッと開けた腹部には、この模造品を入れることができます。
馬の腸は非常に長く(30m以上あります)、解剖学的な位置が複雑です。
でも、この馬であれば正しい位置を教えてくれそうです。
今後の実習で活用したいと思います。
臨床医学研究室の福田です。
暦はついに師走を迎え、栃木県もしっかり寒い日が続いております。
気温が下がると、どうしてもあったかくておいしいものが食べたくなるんですよねえ。鍋物なんてサイコーですよね。
「天高く馬肥える秋」、もう秋は過ぎつつありますが、総研所属の馬たちもうっかり食べすぎてしまうようです。
私たちは飼養されている馬たちを使って様々な実験を行っています。実験データを収集する上で、各馬の体重はとても重要なパーソナルデータなので、実験時には必ず体重の計測を行うようにしています。
特に現役の競走馬同様の運動を負荷される馬たちは、うっかり太りすぎるわけにはいきません。

このように、四角い枠の中で静かに立たせて、数秒で計測が完了します。

こちらは競馬場の装鞍所にある馬体重計。基本的に仕組みは一緒で、ここで計測された馬体重が皆さんに届きます。馬券検討に役立ってますか?

少々食べ過ぎですな。ちょっと町内3周くらいしてきますわ。皆さんもお気をつけて。
運動科学研究室の胡田です。
過去の研究所だよりでも触れていますが、本年からイタリアのバーリ大学と共同で輸送の研究に取り組んでいます。競走馬にとって、輸送は切っても切り離せない問題です。北海道の牧場からトレーニング・センターに輸送するまでの時間は丸1日に及ぶこともあり、輸送後は体重が大幅に減ってしまったり、熱を出してしまったりすることがあります。そのため、馬の負担を軽くするための輸送方法について、昔から様々な研究が行われています。
今回は、馬輸送の際のストレスについて研究を行っており、馬運車内での行動記録や、輸送前後の血液検査、内視鏡検査結果など、様々なデータから解析します。今回得ることができたデータをもとに、競走馬の輸送における負担を少しでも軽減できるよう、今後も取り組んでいきたいと思います。
行動解析の様子
長時間の輸送で馬もお疲れ気味
分子生物研究室の坂内です。
10月23日~25日の3日間、総研では馬感染症研究会が開催されました。
23日、24日は技術部会として、全国の家畜保健衛生所と動物検疫所の職員を対象に、馬の感染症について講義・実習を行いました。
25日の研究部会では、本会職員のほか、動物衛生研究部門、動物検疫所等から多くの参加者が集い、馬やその他の家畜感染症に関する研究成果が発表されました。
特別講演では、東京慈恵会医科大学の嘉糠洋陸教授から、「病原体媒介蚊のバイオロジー」をテーマにご講演いただきました。

スライドで度々登場したのが、実験のため研究者自身が差し出した腕に蚊が群がる様で、これは見ているだけで体がむず痒くなる代物です・・・。
(写真を載せると苦情が来そうなので控えます)
講演のメッセージは、「病気を制御するためにはまず敵を知ること」。
蚊の生態を明らかにすることで、病気を制御するための戦略を立てよういうことですが、蚊の研究者は敵を知るために時として自らの身を差し出すのだなあと驚嘆した次第です。
分子生物研究室の太田です。
朝晩が冷え込んできましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか?
毎年これからの季節に話題になるのはインフルエンザですね。
実は馬もインフルエンザに感染します。
ただ,ヒトから馬、あるいは馬からヒトにはうつらないのでご安心を。
なので,正しくは「馬インフルエンザ」といいます。
馬はヒトのように自分で「手洗い」や「うがい」はできないので,予防法はもっぱらワクチン接種になります。
今回はこのインフルエンザワクチンの製造方法の一部についてご紹介したいと思います。
ワクチンを作るためには,元になるウイルスが大量に必要となります。
インフルエンザウイルスは鶏の有精卵(発育鶏卵)で増殖しやすい性質を持っています。(ちなみにスーパーで売っている卵は無精卵です)
この性質を利用し,まずは殻に小さな穴を開け,注射器で生きたウイルスを接種します。
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穴を塞いで温めておくとウイルスが増殖するので,今度は3日後に殻を割って,大量にウイルスを含んだ液を回収します。
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これがワクチンの原材料になります。
我々の研究室では,多いときには週に800〜1000個の卵を使って,様々なワクチンの試作やワクチン効果の判定を行っています。
下の写真は,休暇中に韓国旅行に行った際のソウル明洞(ミョンドン)の屋台での一コマ。
仕事を思い出してしまい,さすがに食べる気はしませんでした。
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