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2023年12月 7日 (木)

スプリングキャンプ参加者募集のお知らせ

 日高育成牧場では獣医学生の皆さんに馬産地における馬獣医師について知っていただくため、春と夏の年に2度、実習を開催しています。現在、来春の実習参加者を募集しております。

 繁殖シーズン真っ只中に開催するスプリングキャンプでは、繁殖牝馬と生まれたばかりの子馬を中心に取り扱い、生産現場の概要や獣医療について学んでいただきます。分娩の立ち会いや2歳馬の育成調教の見学などを通して馬産地の概要について幅広く知ることができる実習です。馬の獣医療に触れる数少ない実習であり学生にも大変好評で、参加者からのちに職員となった者もおります。過去の実習の様子については過去記事(以下URL)も併せてご覧ください。本実習はVP camp事業として開催するため、詳細はVP campのHPをご確認ください。

 ご興味のあるお知り合いがいらっしゃいましたら、ぜひお伝えいただけますと幸いです。

 

2023年開催:https://blog.jra.jp/kitanoheya/2023/04/post-a2bd.html

2019年開催:https://blog.jra.jp/kitanoheya/2019/03/post-f0b6.html

 

2024年スプリングキャンプ

【実習日程】2024年3月18日(月)~22日(金) 集合3/17 解散3/23

【参加条件】獣医学科3~4年次

【募集人数】6名

【応募方法】VP camp HPにて詳細を確認の上、専用フォームよりご応募ください。

 応募者多数の場合は書類選考を実施いたします。

        https://www.vetintern.jp/project/jra-hidaka/

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【応募締切】2023年12月20日(水)

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2023年11月24日 (金)

強い馬づくり講習会開催しました。

雪虫の大量発生に続き、急に気温も冷え込んできた今日この頃ですが、皆様冬支度はばっちりでしょうか?

さて、当研究室では、強い馬づくりのための生産育成技術講座という馬産関係者向けの講習会を毎年行っており、今年は4年ぶりの対面形式で門別、浦河の2会場で開催し、総勢216名と多くの方にご来場いただきました。

演題は「新しい乳母付け法」、「難産の管理」、「若馬の腰痿」、「マメ科牧草の草生割合がマメ科採食割合に及ぼす影響」と様々なテーマを用意しました。閉会後にも演者は多くの質問者に囲まれ、非常に活発な講習会になったと考えております。筆者も演者の一人でしたが、参加者の方々の質問から逆に学ぶこともあり、非常に勉強になった2日間でした。参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。

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2023年9月 6日 (水)

JRA日高サマーキャンプ2023開催!

この夏、札幌競馬開催のための滞在出張で美味しいものを食べすぎ、見事に3kg程太ってしまった筆者です。季節は食欲の秋に移っていきますが一旦ダイエットします。

さて、8/21~8/25の5日間、当牧場で獣医学生を対象としたJRA日高サマーキャンプ2023が開催され、約5倍の応募者の中から選ばれた6名の獣医学生が全国各地から集まりました。

研修では、馬生産地、馬繁殖学、栄養学、運動器疾患などの講義、直腸検査実習や乗馬体験、そして馬のセリ(北海道市場サマーセール)の見学など、馬生産地ならではの研修内容で貴重な経験になったのではないかと思います。

今回の研修で馬獣医師に興味を持っていただき、将来、馬獣医師になる学生が増えてくれることを願っています。

Photo_2座学

Photo_3親子の取扱い

Photo_4乗馬体験

Photo_5直腸検査

Photo_6下肢部の検査

Photo_7日高育成牧場展望台

Photo_8北海道市場サマーセール

2023年6月23日 (金)

ゼブラ柄、恐るべし!

気温が上がり虫も多い季節になってきましたね。

馬たちも夏になると尻尾をブンブン振り、虫を払っています。今回は虫にまつわる話です。

先日、日高育成牧場乗馬厩舎にてシマウマ柄の馬着を見つけました!

最初見たときは単純に可愛い!面白い!と思いましたが、この柄にはものすごい効果があることを後で知りました。

その効果とは…虫よけです!!!

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カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)での研究によると、アブはシマウマへの接近時に適度な減速が行えず衝突し、着地できないことが多いため、結果としてシマウマはアブによる吸血がされにくいと報告されています。

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シマウマ(点線)、馬(実線)の接近0.5秒前までのアブの飛行速度

「Benefits of zebra stripes: Behaviour of tabanid flies around zebras and horses」より引用

虫よけにより馬自身の快適度の改善は勿論ですが、馬の後肢にアプローチが必要な装蹄師、獣医師にとっても虫により馬が暴れるリスクを下げられます。

人の安全面から見ても夏場の馬の虫よけは非常に大事なのです!

ゼブラ柄恐るべし!

2021年1月 4日 (月)

厳しい冬

 例年、降雪量が少ない浦河も昨年のクリスマスから根雪に覆われ、日高育成牧場も真っ白な雪化粧となりました。昨年産まれたホームブレッドたちは年が明けて1歳となりましたが、−10℃を下回る極寒の中でも元気いっぱい放牧地を駆け回っています。とは言え、やはり運動量は大きく減少してしまうため、運動量を補うためのウォーキングマシンが日課に加えられています。

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 昨年末から、時折、放牧地で天然記念物のオオワシがみられるようになりました。鳥類としては日本最大級らしく、大きな体に黄色いクチバシと白黒の羽が勇壮です。越冬のために北海道に飛来するようですが、今年の浦河がこんなに寒いとは想定外だったのでは?

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2020年11月10日 (火)

秘密特訓

 昨今、各地で熊が出没して話題となっていますが、とうとう当場にも熊が出没しました!!テレビや新聞のニュースで皆さんを驚かせないよう、こっそり育成牧場に現れたこの熊、実は北海道民なら誰でもご存知のあの熊、そう、ブリスキー・ザ・ベアー{通称B⭐︎Bさん(⭐︎はつのだ⭐︎ひろさん同様に発音しないそうです)}なんです!

 B⭐︎Bさんは2004年の北海道日本ハムファイターズ誕生から14年間もの間、球団マスコットとして活躍されましたが、2018年から北海道みらい事業として道内の地域貢献活動に活躍の場を移されています。2020〜21年のこの事業の対象市町村が馬産地である浦河町となったことから、浦河町特別アドバイザーとして浦河町を盛り上げるために乗馬を始められたそうです。今回の出没は、いつか皆さんの前で華麗な騎乗を披露するため、こっそり乗馬特訓に訪れたという事情があったようです。

 乗馬を始めてまだ日が浅いにもかかわらず、軽快な軽速歩(けいはやあし)で余裕の表情をみせるB⭐︎Bさん、さすがですね!

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2020年6月 8日 (月)

過ごしやすくなりました

出産、種付けも落ち着き、育成牧場は穏やかな毎日です。

気候も過ごしやすくなり、浦河は今がベストシーズンです。

残念ながら、今年は新型コロナの影響で各種イベントや研修の開催が中止となってしまいましたが、来年は皆様にお会いできることを願っております。

Img_5365育成牧場外れの林に差し込む木漏れ日…

Img_5350キツツキの古巣をちゃっかり拝借した五十雀


2020年5月20日 (水)

来年こそ!

 JRA日高育成牧場の敷地内には、道内最大(国内で3番目の大きさ)のエゾヤマザクラが立っているのをご存知でしょうか。樹齢80年、幹周4.8mのこのサクラ、日高育成牧場の東端の日当たりの良い斜面に鎮座しているのですが、普段は関係者以外の立ち入りが制限されているため、モンスター級の巨木であるにも関わらず、その存在は一部の関係者の間でしか知られていませんでした。しかし、平成26年から始められた浦河町内の桜等名木調査によりその存在が知られ、道内最大のサイズであったことから「うらかわオバケ桜*」と名付けられて「うらかわの名木」、環境省の巨樹・巨木林データベースに登録されることとなりました。併せて、オバケ桜周辺を整備して開花時期に一般公開することも決まり、公開日に向けて着々と準備を進めてまいりました。写真はつい先日、満開となったオバケ桜です。

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 しかし残念ながらこのオバケ桜、今年も美しく咲き誇る姿を皆様にお見せすることができませんでした。新型コロナウィルスの拡大防止のための外出自粛が要請されたためです。そのため、本年より予定していた一般公開については取りやめることとなりました(関係者以外の立ち入りを制限しております)。来年こそはたくさんの方々にご覧いただけることを願います。

*桜の名前は、モンスター級の大きさに由来したのではなく、傍を流れるオバケ川に由来しています。オバケ川には文字通り「お化け」から由来したとの説があります。

2019年7月30日 (火)

アブ(Horsefly)対策

 毎年7月の終わりからお盆を過ぎる1ヶ月程度、アブに悩まされます。放牧を夜間放牧(午後15:30に放牧して、午前9:30に収牧)にして対応したりしますが、馬たちには試練の季節となります。

 馬は尾と尾が届かない範囲にある皮筋をブルブル振動させることでアブを追い払います。しかし、アブはこの尾と皮筋が及ばない、腹の下と腰を目掛けてしつこく刺しに来ます。

Horsefly アブ
YouTube: Horsefly アブ

 日高育成牧場では、ドライアイスを使用しないアブのボックストラップを使用しています。非常に沢山のアブを捕ることができますが・・・イタチごっこですかね。

Horsefly Trap (No need any dry Ice) アブトラップ
YouTube: Horsefly Trap (No need any dry Ice) アブトラップ

 非常に悩ましいアブですが対策が進まないのは、お盆を過ぎると途端にアブは少なくなるからでしょうか!?

2019年1月 2日 (水)

2019騎馬参拝

新年、明けましておめでとうございます。

 今日は西舎神社への騎馬参拝が行われました。騎馬参拝は、明治43年から続けられている伝統行事ということで、JRA日高育成牧場も全面的にバックアップを行っています。

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 以前は浦河神社の急な石段を馬で上り下りするとても見ごたえのある行事だったそうです。今は餅まき、毎年盛り上がります!

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 浦河郷土資料館の展示物もありました。

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 本年も宜しくお願い申し上げます。