あて馬による繁殖牝馬の試情検査
日高育成牧場では繁殖牝馬の交配適期を見極めるために「あて馬」による試情検査を実施しています。
先ずは、検査の様子をご覧ください。
ここで見られる繁殖牝馬の発情行動とは...
1 尾の挙上
2 陰唇の開口による膣粘膜および陰核の露出(ライトニング)
3 尿あるいは粘液の排出
4 排尿姿勢
5 あて馬を許容し、攻撃的な行動(蹴る、威嚇)を示さない
といったものになります。
これらの行動を表す指標として試情スコアというものがあります。
試情スコア(点数が高いほど、良い発情徴候を表す)
0:当て馬を受け入れるしぐさを見せない。あて馬に対して、蹴る、いななく、などの攻撃的な行動をとる。
1:あて馬に対して、攻撃的な行動は見せない。
2:あて馬に対して、興味を示す。近づき、尾の挙上や陰唇の開閉を見せる。
3:あて馬に対して、強い興味を示し、尾の挙上、陰唇の開閉、排尿姿勢、排尿を見せる。
4:あて馬に対して、さらに強い興味を示し、腰を向けて受け入れる(その場から離れようとしない)。
このスコアの推移を観察することで、発情徴候を客観的に把握することができる様になります。あて馬は、獣医師が居なくてもできる検査になりますが、最終的には、獣医師による直腸検査やエコー検査、膣検査により総合的に交配適期が判断されることになります。
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