新生子に対する牧場でのチェックポイントと管理
今日はカリフォルニア大学デービス校のDr.Madigan教授による講演会がありました。
Madigan先生は新生子不適応症候群(NMS:Neonatal Maladjustment Syndrome)に対する治療として胸部圧迫療法(Rope squeeze)で有名な先生です。
https://www.youtube.com/watch?v=uZ9KpOSN6iU
ほとんど感染症への抵抗性を持たずに生まれてくる子馬は、12時間以内に初乳を摂取することで腸管から抗体を取り込むことがとても重要です。しかし、この抗体が取り込める機能を有する期間の腸管は感染の原因となる細菌も入り易い状態なのです。
そのため子馬が生まれる馬房環境や最初に触れる繁殖牝馬の体は、清潔にしておかなくてはなりません。講義に中では、子馬が立ち上がる前に初乳を人工的に投与することが有効とも仰っていました。
また、多くのNMS症例馬も紹介していただき、改めて新生子馬に対する取り扱いを再認識できる講演でした。