二つ足のヒツジと一つ足のウマ
競走馬総合研究所の桑野です。
毎年恒例ですが、桜のシーズンが過ぎると競走馬総合研究所ではヒツジたちの毛刈りが行われます。昨年一年間で伸びた羊毛を綺麗に刈って暑い季節に備えるのです。今年も毛刈りおじさんによる定番の風景を見ることができました。図1では脇の下を刈るためしっかり足を保定していますね。今回は視点を変えて、この羊の蹄を馬とそれと比較しながら小話をしてみましょう。
図1. 黄色矢印丸囲みが羊の足(蹄)です。
正確にいうと蹄とは硬い角質だけを指すのではなく、その硬い角質に囲まれた骨も軟部組織も全てを含んだ呼び名です。要するに、蹄=足です。羊や牛といった反芻動物は、足が二つに別れていることになります。よって、足裏(蹄下面という)から眺めると、足が一つしかない馬とは随分様相が異なります(図2)。

図2. 左が羊、右が馬。どちらも蹄下面の所見

提出した博士論文
博士論文が認められるとこのような学位記が授与されます。



図1. 馬を由来とする名前がつけられている細菌たち。 同じ由来の名前であっても、その性質には大きな違いがあります。








図2 測定風景


」
